『名城絵図集成』ほか木版画に関する古本を出張買取いたしました

書名：名城絵図集成 正保図および近世の110城
著者：矢守一彦監修
出版社：小学館
発行年：昭和61年（1986）

書名：小林清親 東京名所図
著者：高橋誠一郎
出版社：学習研究社
発行年：昭和50年（1975）

書名：画集 文晁の東海道勝景
著者：小林忠監修、平林彰解説
出版社：羽衣出版
発行年：平成10年（1998）

書名：出島図 その景観と変遷
著者：長崎市出島史蹟整備審議会編
出版社：中央公論美術出版社
発行年：昭和62年（1987）

書名：名所江戸百景
著者：渋井清
出版社：集英社
発行年：昭和49年（1974）

書名：江戸城三十六見附絵図集成
著者：井上宗和監修、財団法人日本城郭協会編
出版社：新人物往来社
発行年：昭和60年（1985）

書名：大日本読史地図
著者：吉田東伍、蘆田伊人修補
出版社：冨山房
発行年：昭和55年（1980）

書名：日本郵便錦絵集
著者：山下武夫編著
出版社：岩崎美術社
発行年：昭和52年（1977）

書名：東街便覧図略 伊豆・駿河・遠江の部
著者：児玉幸多監修
出版社：羽衣出版
発行年：平成6年（1994）

木版画は様々な研究者から需要があります

江戸時代に描かれた絵図や名所図ほか、木版画に関する古本を買取りさせていただきました。大切な蔵書をお譲り下さりありがとうございました。

「木版画」は江戸時代の日本で盛んに広がった木版印刷のなかでも絵入りのものに対して使うことが多く、東洲斎写楽・葛飾北斎・喜多川歌麿・歌川広重などの絵師が有名な浮世絵も木版画の一種です。当初は文字を印刷するための方法でしかなかった木版印刷ですが、江戸時代の慶長年間（1596-1615）において古活字本に挿絵を入れたものが出版されたことで、以後は仮名草子などの挿絵が木版で摺られていきます。そして江戸時代末期に刊行された通俗地誌「名所図会」にも、諸国の名所旧跡や景勝地の由緒来歴などのほか写実的な風景画に木版画が用いられました。なお『都名所図会』『摂津名所図会』『東海道名所図会』などの挿絵を手掛けた「名所図会の絵師」として知られる竹原春朝斎は、葛飾北斎や歌川広重が現れる基盤を作り上げた浮世絵師ともいわれ、のちに名所図会の刊行が盛んになるのと同時期には、歌川広重『六十余州名所図会』や葛飾北斎『隅田川両岸一覧』といった名所を描いた風景画（名所図）が流行することになります。

名所図・名所図会のほかには『朝鮮通信使絵図集成』『出島図 その景観と変遷』など、江戸時代における日本と他国の交流について知ることのできる絵図に関する古本も買取させていただきました。朝鮮通信使（朝鮮聘礼使）とは室町時代から江戸時代にかけて李氏朝鮮（朝鮮半島における最後の統一国家）から日本へと派遣された外交使節団のことで、江戸幕府の外交政策では琉球王国と並んで正式な国交のある通信国と考えられていました。『朝鮮通信使絵図集成』には朝鮮通信使が描かれた絵巻や絵図だけでなく、朝鮮の画員が揮毫した書画なども収録されています。
一方、出島はポルトガルやオランダなど通商関係のみであった国（通商国）との貿易のため、長崎に築造された扇型の人工島です。日本で唯一欧米へと開かれた地であり、出島からもたらされた医学書や蘭学書などは幕末の日本に大きな影響を与えました。

江戸時代や明治時代初期に刊行・制作された絵図や名所図といった木版画に関する古本は、美術だけでなく日本史的な面でも需要があります。図版の掲載数が多いもの、1点あたりのサイズが大きいもの、解説が豊富なものは愛好家だけでなくそれらを研究対象とする専門家の方からも需要があります。
愛書館中川書房では『近世絵図地図資料集成 全20冊』『日本荘園絵図聚影 全5巻7冊』『江戸城下変遷絵図集 全22冊』『浮世絵秘蔵名品集』『明治東京名所図会 全2冊』『名所図会叢刊 全13冊』など、絵図や名所図・名所図会、浮世絵・錦絵など木版画に関する古本の出張買取を承っております。以前には『歌川広重画 東都名所 京都名所』『摂津名所図会 全12冊』『名所絵入横浜新図 全』『世界旅行 万国名所図会』『名勝図解 東京御絵図』『島原御城下絵図』など江戸時代から明治時代初期にかけて刊行された木版画関係の和本や古地図（絵図）といった古典籍の古本も出張にて買取りさせていただきました。

【当店取扱商品】
『岐蘇名所図会』梅屋鶴子・檜園梅明編 歌川広重画 嘉永5年（1852）／『宝舟集 全2冊』井上和雄 伊勢辰商店 大正8年（1919）／『東海道名所図会 全6冊』秋里舜里（籬島）編 北尾雅美ほか画 寛政9年（1797）

書名：長崎古版画
出版社：長崎文献社
発行年：昭和42年（1967）

木版画に関する研究書の買取強化中！

愛書館中川書房では『仙台城下絵図の研究』『艶本研究叢書』『幕末・維新期の風聞集等にみられる瓦版・錦絵類の基礎的研究 全3冊』『絵本の研究』、永井荷風『江戸芸術論』、『浮世絵 全55冊』（酒井好古堂、大正4年〈1915〉創刊）など絵図や名所図、浮世絵や錦絵ほか木版画に関する研究書の古本も出張買取を承っております。お手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております（内容・量・地域によっては買取りができない場合があります）。出張買取りのご予約・ご相談はお電話にて承っております。お気軽に出張買取専用フリーダイヤルまでお電話ください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル　0120-489-544】