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東京都台東区にて展覧会「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」が開催されます。

10月24日(火)より東京都美術館(東京都台東区上野公園内)で特別展「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」が開催されています。

「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」

会場:東京都美術館 企画棟 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36)
会期:2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)
休室日:月曜日、12月31日(日)、1月1日(月・祝)
    ※1月8日(月・祝)は開室
開館時間:9:30~17:30(最終入室は閉室30分前)
     ※金曜日、11月1日(水)、2日(木)、4日(土)は9:30~20:00
入館料:一般1600円 大学生1300円 高校生800円 65歳以上1000円
    ※中学生以下無料

フィンセント・ファン・ゴッホは1853年にオランダで生まれた画家です。ファン・ゴッホは約10年の活動期間において油絵を約860点、水彩画を約150点、素描を約1030点、版画を約10点制作しており、「ジャガイモを食べる人々」「タンギー爺さん」「ひまわり」「星月夜」「夜のカフェテラス」「カラスのいる麦畑」「糸杉と星の見える道」などの作品が有名です。37歳という若さで亡くなったこともあり、生前に売れた作品は「赤い葡萄畑」だけと伝わりますが、死後間もなくには批評家から評価され始め、20世紀には大衆文化に取り入れられたことで人気を得ていきます。現在ではポール・ゴーギャンやポール・セザンヌと並んでポスト印象派(後期印象派)を代表する画家として評価されている世界的に有名な画家の1人です。
ファン・ゴッホは1869年に伯父の助力により画商グーピル商会におよそ7年間勤めたのち、紆余曲折を経て画家を目指すことを決心しました。画家を目指した背景には4年間勤めたグーピル商会ハーグ支店のそばにあったマウリッツハイス美術館において、オランダが世界的な影響力を持っていた頃の画家であるレンブラント・ハルメンソーン・ファン・レインやヨハネス・フェルメールの作品に触れたことで美術に興味を持ったことがあります。グーピル商会でパリのモンマルトル大通り店の経営を任されていた弟のテオドルス・ファン・ゴッホ(通称テオ)が唯一の理解者であり、ファン・ゴッホは彼からの後援を受けて絵画を制作しました。1886年から1888年にパリで制作を行ったのもテオを頼ってのことで、日本の浮世絵に興味を持ったのもこの時期です。ファン・ゴッホは浮世絵を収集し、それを模写した油彩画を描くことで構図や色彩を学び取っていきました。パリで画材屋兼画商を営んでいたジュリアン・フランソワ・タンギーの肖像画「タンギー爺さん」の背景には「東京名所 いり屋」「三世岩井粂三郎の三浦屋高尾」「富士三十六景 さがみ川」「五十三次名所図会 45 石薬師 義経さくら範頼の祠」「雲龍打掛の花魁」といった浮世絵が描きこまれています。また渓斎英泉の「雲龍打掛の花魁」や歌川広重の連作『名所江戸百景』のうち「亀戸梅屋舗」「大はし あたけの夕立」を模写した油絵などを制作しました。ファン・ゴッホが滞在していた頃のパリはジャポニスム(日本趣味)の最盛期であり、ファン・ゴッホは浮世絵と接することでさらに革新的な独自の絵画を生み出していきました。オランダ時代には貧しい農民の生活を描いた暗い色調の絵が多かったのに対してパリでは明るい色調の絵を描くようになったのは、印象派や新印象派の存在だけでなく浮世絵の影響もありました。

ゴッホの死後、彼の墓を訪れた日本人芸術家にも焦点が当てられています

東京都美術館で開催される「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」は、フィンセント・ファン・ゴッホが描いたジャポニスムと日本人によるファン・ゴッホ巡礼に焦点を当てた展覧会です。「パリ 浮世絵との出逢い」「アルル 日本の夢」「深まるジャポニスム」「自然の中へ 遠ざかる日本の夢」「日本人のファン・ゴッホ巡礼」で構成されています。ファン・ゴッホが残した油彩画やデッサンのほか、同時代の画家の作品、影響を受けた浮世絵、ファン・ゴッホの晩年における主治医であったポール・ガシェの家に残された「芳名録」やその息子と日本人芸術家の間で送られた書簡などの関連資料が展示されています。

〈展示作品〉
「種まく人」「花魁魁(溪斎英泉による)」「ガッシェ博士の肖像」
「寝室」「タラスコンの乗合馬車」「アイリスの咲くアルル風景」「雪景色」
溪斎英泉「雲龍打掛の花魁」、歌川国貞「江戸八景」
歌川広重「江戸名所百景」「東海道五拾三次」
葛飾北斎「北斎漫画」「富嶽百景」
前田寛治「ゴッホの墓」、佐伯祐三「オーヴェールの教会」
里見勝蔵「オーヴェルの正面」「ポール・ルイ・ガシェ宛書簡草稿」  ほか

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