横尾忠則吉祥ポストカードブックほか美術関係の古本買取いたします

愛書館中川書房では『横尾忠則吉祥ポストカードブック』ほか美術に関する古本を買取りしております。

書名：横尾忠則吉祥ポストカードブック全24枚
著者：横尾忠則
出版社：平凡社
発行年：平成10年（1998）

海外での評価も高い横尾忠則の作品は愛好家・蒐集家から需要があります

その独特かつ強烈で鮮やかな色使いと世界観の作品で国内外、世代問わず絶大な人気を誇るグラフィックデザイナー・横尾忠則。1936年に兵庫県に生まれ、物心ついたころから絵を描くことが好きで模写ばかりしていました。小学生になると漫画雑誌『漫画少年』に作品を毎月のように投稿、高校生になると挿絵や油絵も学ぶようになり絵画展などに出展し入賞を重ねていきます。1956年には神戸新聞にカットなどを投稿していたことからスカウトされ入社、ポスターなど手掛けるようになります。その後、大阪のナショナル宣伝研究社を経て念願であった日本デザインセンターへ入社、イラストやポスターなどを制作しその存在が知られていくこととなります。

1965年に開催されたグラフィックデザインの展覧会「ペルソナ」への参加が横尾忠則が注目されるきっかけとなりました。この展覧会には連日多くの人が押し寄せ、1週間という会期ながら約35,000人を動員したとされています。横尾忠則のほか細谷巖・粟津潔・福田繁雄・和田誠・宇野亜喜良といった当時の若手デザイナー11名と亀倉雄策などの招待デザイナー5名が参加しており、その後のグラフィックデザインに大きな影響を与えた展覧会として今も語り継がれています。
また1967年には寺山修司が主宰の演劇グループ「天井桟敷」に参加し美術を担当します。さらにこの年、ニューヨーク近代美術館にポスター15点がパーマネントコレクション（永久所蔵品）となり、横尾忠則の名は世界に知れ渡ることとなります。
その後は「天井桟敷」を中心とするアングラ演劇ポスターから、高倉健や浅丘ルリ子や海外のロックバンドなどのレコードのジャケットやポスターのデザインなども行い日本国内外でさらに注目を集めていきます。

しかし第一線で活躍していた中、1980年ニューヨーク近代美術館での「ピカソ展」を観て衝撃を受けたことをきっかけに画家に転身。のちに「ピカソの回顧展をみて心から絵を描きたいと思った」と述べています。「画家宣言」をした後も美術家として様々な作品制作を行っています。三島由紀夫・寺山修司・篠山紀信をはじめ俳優や作家、ミュージシャンなど多岐に渡るジャンルの人々と交流を持ち共に仕事をするなど、その活動や作品は今もなお注目を集め続けています。
現在までにニューヨーク・オランダ・フランスなど世界各地での個展を成功させており、ニューヨークADC章や毎日芸術賞受賞、朝日賞受賞といった数々の賞を受賞、さらに2001年に紫綬褒章、2004年に紺綬褒章、2011年に旭日小綬章、2015年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています。
横尾忠則の作品は日本だけでなく海外にも多くのファンを持ち、80歳を過ぎた今も精力的に作品を発表し続けています。

横尾忠則の代表的な作品として『腰巻お仙』『万博太陽』『夢を売る妖精たち』『振動』のほか、初代貴乃花や千代の富士の化粧まわし・リッツ台北ホテルのレストランのデザイン、宝塚歌劇団のポスター、兵庫県のJR加古川線のラッピング列車『眼のある電車』、埼玉県の氷川神社の御朱印帖など、その作品は多岐に渡ります。
また『憂魂、高倉健』『芳年狂懐の神々』『瀧狂横尾忠則コレクション中毒』『一米七〇糎のブルース横尾忠則日記』『横尾忠則の画家の日記』『超私的横尾忠則マガジン全6冊』『横尾少年横尾忠則昭和少年時代』『横尾忠則全Y字路』など著書も多数出版しています。
『横尾忠則吉祥ポストカードブック』は吉祥（幸福や繁栄、祝い事）を題材に制作されたポスターから「富士ターザン」「資生堂オイデルミン」「おけら会」など24枚が収録されています。

横尾忠則など美術に関する古本の買取強化中！

愛書館中川書房では『海の小娘』『横尾忠則の版画限定版』『横尾忠則グラフィック大全』『横尾忠則全集』『横尾忠則全絵画』『横尾忠則遺作集』『千年王国への旅』など横尾忠則に関する書籍のほか、『グラフィックデザインマニュアル』『デザイン大系全8冊』『夢二画集』『河鍋暁斎画集全3冊』『棟方志功板画全柵』『詩と版画連作集海の童話』などグラフィックデザイン・絵画や版画などの作品集といった美術に関する古本の出張買取を承っております。お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
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カテゴリ：取扱書籍 > 美術・建築・写真など