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ゴッホのリトグラフなど版画作品や美術関係の古本を出張買取いたします

愛書館中川書房では、フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのリトグラフ「夜のカフェテラス」ほか美術作品や関連書籍の古本を買取りしております。

ゴッホ 夜のカフェテラス (1) ゴッホ 夜のカフェテラス (2)
書名:夜のカフェテラス
著者:フィンセント・ファン・ゴッホ
出版社:小学館
備考:限定500部

「夜のカフェテラス」と一緒に買取りさせていただいたリトグラフ作品については「棟方志功ほか版画作品(リトグラフ)を出張買取いたしました」にてご紹介しております。

ポスト印象派のフィンセント・ファン・ゴッホなど画家のリトグラフ作品や画集・作品集といった美術書の古本は愛好家や蒐集家から需要があります

フィンセント・ファン・ゴッホはポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌとともにポスト印象派(後期印象派)を代表するオランダの画家です。
ファン・ゴッホの作品は大胆な色使いや感情表現が特徴で、20世紀初頭の絵画運動フォーヴィスムや現代芸術の先駆となったドイツ表現主義など20世紀美術にも大きな影響を及ぼしました。

1853年にオランダ南部の村で生まれたファン・ゴッホは伯父の助力で画商グーピル商会ハーグ支店の店員となります。ハーグ支店の近くには17世紀オランダ黄金時代の絵画を収蔵しているマウリッツハイス美術館があり、ファン・ゴッホはここでレンブラント・ファン・レインやヨハネス・フェルメールの作品に触れることで美術に興味を持ちました。
1876年にグーピル商会を解雇されてからはイギリスの寄宿学校や教会で教師をしたり、オランダで書店員として働きながら、次第に聖職者になりたいという思いを募らせていきます。しかし神学部受験のための勉強に耐え切れず、また伝道師として活動するも常軌を逸した自罰的行動を非難されたことで道は閉ざされました。
その後しばらくは父親や弟テオドルス(通称テオ)からの仕送りに頼ってデッサンやスケッチをして過ごすなかで、本格的に絵を描くことを決意します。実家に戻ってからは田園風景や農夫を素材に素描や水彩画を描き続け、オランダの都市ハーグに住む写実主義の画家アントン・モーヴ(義理の従兄弟)からも指導を受けました。
1882年、父親との口論をきっかけにハーグへ移住し、モーヴから本格的に油絵と水彩画の指導を受けます。しかし意見の不一致などからモーヴは次第にファン・ゴッホへ冷たくなり、また知り合ったハーグ派の画家たちからも距離を置かれるようになります。翌年からは再びオランダ国内を転々としながら農民や職工を題材とした作品を制作しますが、その多くは素描であり、油彩画も暗い色調のものでした。1885年に農夫の人物画の集大成として描かれたのが、彼の最初の本格的作品といわれる「ジャガイモを食べる人々」です。
父親の死後、故郷にいられなくなったファン・ゴッホは弟にして支援者でもあったテオを頼ってパリに移住します。当時のパリはピエール=オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロ、クロード・モネといった印象派やジョルジュ・スーラ、ポール・シニャックといった新印象派が活躍していました。ファン・ゴッホも印象派や新印象派の影響を受けて明るい色調の作品を描くようになります。背景に浮世絵が描かれたジャポニスム作品「タンギー爺さん」はこの時期に制作された油彩画です。
1888年にファン・ゴッホは南フランスのアルルへ移り、向日葵を題材とした油彩画「ひまわり」を7点制作しています。また、パリで知り合ったポール・ゴーギャンが経済的に苦しんでいることを知ったファン・ゴッホは彼をアルルへ呼び寄せ、共同生活を送ることにしました。しかし彼らの芸術観はかみ合わず行き詰まり、「耳切り事件」により9週間で破綻してしまいます。そしてファン・ゴッホは幻覚や精神的な発作に襲われたことで入退院を繰り返し、サン=レミの療養所へ移ってからは発作に苦しみながらも作品制作を続けました。ファン・ゴッホにとっては非常に苦しい時期ではありましたが、その一方でこの頃からファン・ゴッホの作品は評論家や画家の間で少しずつ評価されるようになります。生前に唯一売れた作品といわれている「赤い葡萄畑」は1890年1月に開催された展覧会で画家アンナ・ボックに購入されました。
体調が回復した同年5月、ファン・ゴッホはサン=レミの療養所を退所してオーヴェル=シュル=オワーズの農村に滞在し始めます。「荒れ模様の空の麦畑」「カラスのいる麦畑」「ドービニーの庭」などの作品を制作しましたが、7月27日夕方に怪我を負った状態で帰宅し、29日午前1時半に亡くなりました。ファン・ゴッホの死については麦畑の近くで拳銃を用いて自殺を図ったとするのが定説ですが、地元少年達との小競り合いの末に銃が暴発して誤射された説や、経済面での対立などからテオによる犯行とする説などがあります。

ファン・ゴッホの死後、回顧展の開催を断られたテオは自宅のアパルトマンで作品展示を行い、翌年1月に兄の後を追うように亡くなりました。また、2月にはベルギーの首都ブリュッセルで油彩画8点と素描画7点、3月にはパリで油彩画10点が展示され、晩年から高まっていた評判はさらに高まることになります。テオの妻であるヨハンナ(通称ヨー)もまた素描展や展覧会を開いたり画商に絵を送るなどファン・ゴッホの作品を紹介する努力を続け、ファン・ゴッホの死から2年後に回顧展を実現させました。

油彩画「夜のカフェテラス」はアルル時代の1888年に制作された風景画です。アルルの街の夜の風景を描いたもので、星空を背景として制作した最初の作品です。もともとは「夜のコーヒーハウス」というタイトルでした。ファン・ゴッホが黒をあまり使わずに夜空を描いた初めての作品で、主に青と黄色を用いて表現されています。
現在はオランダのクレラー・ミュラー美術館に所蔵されており、小学館から刊行された作品は、油彩画「夜のカフェテラス」をリトグラフ(石版画)として複製したものです。油彩画や水彩画を作品を原画として模刻した版画のことをエスタンプ(複製版画)といいます。

【当店取扱書籍】
.ゴッホ全画集
書名:ヴァン・ゴッホ全画集 全3冊
著者:坂崎乙郎・高儀進訳
出版社:講談社
発行年:昭和53年(1978)

回想 苦悩する愛 リトグラフ
作品名:回想 苦悩する愛 リトグラフ
著者:サルバドール・ダリ

ゴッホ、ゴーギャン、フェルメール、モネなどに関するリトグラフ作品や美術書の古本を買取強化中!

愛書館中川書房ではゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなど後期印象派、レンブラントやフェルメールといったオランダ絵画黄金時代の画家のリトグラフ作品や画集・作品集といった美術関係の古本の出張買取を承っております。

【買取事例】
限定版 フェルメール全作品集ほか美術関係の古書を出張買取いたしました
カンディンスキー著作集ほか西洋美術関係の古本を出張買取しました

フェルメール全作品集 = Johannes Vermeer de complete werken (1) フェルメール全作品集 = Johannes Vermeer de complete werken (2)
書名: 限定版 フェルメール全作品集
著者:小林頼子監修
出版社:小学館
発行年:平成24年(2012)
備考:限定1000部 オリジナル複製画《真珠の耳飾りの少女》付

カンディンスキー著作集
書名:カンディンスキー著作集 新装版 全4冊
出版社:美術出版社
発行年:平成12年(2000)

『フィンセント・ファン・ゴッホ 油彩と素描』『Van Gogh ゴッホ全油彩画 全2冊』『ファン・ゴッホ書簡全集 限定版 全3冊』『ポール・ゴーギャン 版画カタログ・レゾネ』『セザンヌ全集 全2冊』『ロートレック全版画 全2冊』『Seurat et Son Oeuvre ジョルジュ・スーラ 全2冊』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
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カテゴリ:取扱書籍 > 美術・建築・写真など

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