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別冊太陽 川端康成 ほか、国文学・日本文学関係の古本買取いたします

愛書館中川書房では、川端康成ほか国文学や日本文学に関する古本の買取りを承っております。

川端康成 ~蒐められた日本の美~ (別冊太陽 日本のこころ157)
書名:別冊太陽 日本のこころ157 川端康成 ~蒐められた日本の美~
著者:羽鳥徹哉監修
出版社:平凡社
発行年:平成21年(2009)発行

川端康成は大正時代から昭和時代にかけて活躍した、日本の近現代文学の頂点に立つ作家の1人です。大正13年(1924)3月に東京帝国大学国文学科を卒業すると、同年10月には横光利一ほか同年代の作家とともに同人雑誌『文芸時代』を創刊します。同じく6月に創刊されたプロレタリア文学雑誌『文芸戦線』と共に、大正後期から昭和初期にかけて文学の二大潮流を形成していきました。川端康成は『文芸時代』に掌編小説(短編小説よりもさらに短い小説)や後に代表作となる『伊豆の踊子』などを掲載し、「新感覚派」の作家・理論家として注目されていきます。川端康成の作品には多少の脚色はあるものの実体験を元にしたものが多く、最後の肉親であった祖父の病状を写実的に記録した『十六歳の日記』、19歳のときの伊豆への一人旅をもとにした『伊豆の踊子』、初恋の人であった伊藤初代との婚約とその破棄から着想を得た『南方の火』『篝火』『非常』『霞』などの「ちよ物」と呼ばれる作品が挙げられます。『伊豆の踊子』『雪国』『禽獣』『抒情歌』『千羽鶴』『山の音』『眠れる美女』『古都』などを執筆した川端康成は日本文学における最高峰と評され、昭和43年(1968)には日本人として初のノーベル文学賞も受賞しました。この受賞講演では日本人の思想の特質や西洋とは異なる日本独自の死生観などの日本文化について演説し、のちに『美しい日本の私―その序説』として刊行され世界各国でも翻訳されています。

川端康成は近現代日本文学の頂点に立つ人気作家です

川端康成は志賀直哉・菊池寛・芥川龍之介・横光利一・小林英雄・太宰治・谷崎潤一郎・三島由紀夫といった近現代文学の作家と交流したり、その作品に影響を受けたりしてました。菊池寛は作品だけでなく日常生活の面でも世話になった恩人ともいえる存在であり、菊池寛を通じて芥川龍之介や横光利一と交流を持ちました。特に横光利一とは雑誌『文芸時代』で「新感覚派」としてともに活躍しただけでなく、作家仲間として親友として何かと川端康成を援護しており、川端康成は『日本の文学 横光利一』や『現代日本文学全集65 横光利一集』の解説ほか様々な場において横光利一との関係を語っています。横光利一が死去した際には弔辞を述べ、墓碑に刻まれた「横光利一之墓」の筆字を手掛けるなど、横光利一とは生涯の友と言える存在でした。49歳という若さで亡くなった横光利一に対して川端康成は25年以上も長生きしますが、自身が才能を発掘して後援していた三島由紀夫が昭和45年(1970)11月25日に割腹自殺をしたほか親しかった存在の度重なる死の影響か、またはノーベル文学賞受賞による重荷か、もしくは「もののあはれ」という文学的・美的理念に殉じたのか、昭和47年(1972)4月16日に仕事部屋でガス中毒により亡くなりました。上記の理由による自殺、睡眠薬の中毒などによる事故死など死の理由については諸説ありますが、現在一般的には自殺と考えられています。

なお、川端康成には人の顔や物を黙って凝視する癖があり、その鋭い審美眼で数々の茶器・陶器・俳画・日本画・仏像・埴輪などの古美術品を蒐集したことでも有名です。川端康成の蒐集した品は美術的価値が高いものが多く、『別冊太陽 日本のこころ157 川端康成 ~蒐められた日本の美~』には川端康成の文学作品における「美」について記されているほか、美術品を見つめる川端康成の姿や、彼が蒐集した作品の写真が掲載されています。

川端康成の初版本・限定本など、国文学関係の古本の買取りを強化中!

愛書館中川書房では『伊豆の踊子』(金星堂)や『雪国』(創元社)などの初版本、『定本 雪国』(限定230部 署名入)、『正月三ヶ日』(限定150部 署名入)、『「四季」より 掌の小説と装画集』(限定350部 原稿複製 東山魁夷版画)などの限定本や署名本、自筆の草稿・書簡・葉書、『川端康成全集 全37冊』などの全集ほか、川端康成に関する古本の出張買取を承っております。川端康成以外にも、国文学・日本文学に関する古本がお手元にありましたらお気軽にご相談ください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】

カテゴリ:取扱書籍 > 日本文学・外国文学・漢文学など文学

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