『フロイト全集全23冊』など心理学関係の古本を出張買取いたします

愛書館中川書房では、『フロイト全集全23冊』ほか心理学に関する古本を買取りしております。

書名：フロイト全集全23冊（22冊+別巻）
著者：新宮一成・鷲田清一・道籏泰三・高田珠樹・須藤訓編
出版社：岩波書店
発行年：平成18年（2006）

フロイトほか心理学関係の書籍は心理学者や哲学者、研究者から需要があります

オーストラリアの心理学者ジークムント・フロイトは精神分析学の創始者として知られています。19世紀末から20世紀にかけて活躍し、無意識の発見・リビドー論・心理性的発達理論などを唱えました。現在の心理学や精神分析学などの基礎を築いたフロイトの理論や思想は心理学のみならず精神医学・哲学・社会学・言語学・文学・芸術と多岐にわたる分野に影響を及ぼしています。

ウィーン大学に入学したフロイトは物理学・生理学・進化論・神経病理学などを学び、様々な論文を発表しました。卒業後はパリへ留学し、神経学者ジャン＝マルタン・シャルコーのもとで催眠・暗示によるヒステリーの治療を学び大きな感銘を受けます。
帰国後は「男性のヒステリーについて」という論文を発表しますが、当時の医師会から受け入れられなかったことからウィーンで開業し、パリで学んだ催眠によるヒステリーの治療法を実践することになります。その後、治療技法に改良を加えていき無意識下で心に浮かんだ考えや事柄を連想し言葉にする「自由連想法」にたどり着き、これを施すことにより患者の症状が改善出来るとして精神病患者の治療法として用いるようになります。
のちにフロイトはこの治療法を「精神分析」と名づけ、精神分析の技法論文などを発表し方法論を確立していきます。当時この理論には社会的反発も多くありましたが徐々に浸透していき、カール・グスタフ・ユング、ジャック・ラカン、ジャック・デリダといった心理学者や哲学者をはじめ、20世紀の思想界に与えた影響は測り知れないとされています。

フロイトの全集としては1940年から1952年にかけてイギリスのイマーゴ社、1960年からはドイツのフィッシャー社を出版元とするドイツ語版の『フロイト全集全19冊』がありましたが、これを底本として岩波書店より2006年に刊行が始まりました。岩波書店の『フロイト全集』は中断をはさみつつ2020年の別巻刊行をもって全23冊の刊行が完結しました。
それまで日本においては人文書院が1968年から刊行した『フロイト著作集全11冊』などがありましたが、全集として多数の未訳作品を含む全著作を網羅したのは岩波書店の『フロイト全集』が初めてでした。
およそ270の作品を執筆年代順に並べ、さらにフロイトが提唱した用語およそ4000語については専門家・研究者の協力によって訳語を統一しています。別巻には事項・人名・著作名・雑誌名といった網羅的な索引群、「主要術語訳語対照表」「年表」「フロイト家系図」なども収録されており、資料性の高い全集として高い評価を得ています。

【当店取扱書籍】

書名：ユング・コレクション全9冊
著者：C.G.ユング入江良平・池田紘一・村本詔司ほか
出版社：人文書院
発行年：平成25年（2013）

書名：心理学上下2冊岩波文庫
著者：ウイリアム・ジェームズ今田恵訳
出版社：岩波書店
発行年：平成4年（1992）

フロイトほか心理学・哲学・思想に関する古本の買取強化中！

愛書館中川書房ではフロイトだけでなく、カール・グスタフ・ユング、ヴィルヘルム・ヴント、ウィリアム・ジェームズ、ジャン・ピアジェ、アルフレッド・アドラー、アブラハム・マズローといった心理学・精神医学・哲学・思想などに関する古本の出張買取を承っております。

【買取事例】
「『赤の書』ほかユングや心理学関係の古書を出張買取いたしました」
「精神医学全6冊ほか精神医学関係の古書を出張買取いたしました」

書名：赤の書
著者：C.G.ユングソヌ・シャムダサーニ編河合俊雄監訳田中康裕ほか訳
出版社：創元社
発行年：平成22年（2010）

書名：精神医学全6冊
著者：エーミール・クレペリン西丸四方他訳
出版社：みすず書房
発行年：平成元年（1989）

『フロイト理論と精神分析技法における自我上下2冊』『フロイト全2冊』『無意識の思考』『ユングとタロット元型の旅』『世界観の心理学』『ミシェル・フーコー思考集成全10冊』『精神分析と関係概念』『精神分析理論の展開』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
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カテゴリ：取扱書籍 > 思想・哲学など