月岡芳年や歌川芳艶ほか浮世絵関係の紙ものを出張買取致しました

作品名：頼光雲気を察して足柄山に公時を得る
著者：歌川芳艶画
備考：大判3枚続

作品名：摂州一ノ谷源平合戦之図
著者：落合芳幾画
備考：大判3枚続

作品名：日清激戦両将鳳凰城戦之図
著者：楊斎延一画
備考：大判3枚続

作品名：連合軍北京城攻撃ス
備考：大判3枚続

作品名：一ノ谷合戦図
著者：歌川芳虎画
備考：大判3枚続

作品名：艶姿女舞衣
出版社：吉尾印刷

作品名：土佐出世鑑

作品名：忠臣蔵 五段
出版社：富山市吉尾印刷

浮世絵は蒐集家・美術研究者から歴史の研究者から需要があります

浮世絵は大和絵（平安時代の国風文化から発達した日本的な絵画）の流れを汲み、総合的絵画様式として江戸時代に成立した風俗画です。古典文学・和歌・風俗・演劇・地域伝承・奇談・肖像・風景・静物・宗教・文明開化など多様な題材が描かれました。有名な浮世絵師には葛飾北斎・歌川国芳・歌川広重・喜多川歌麿・葛飾応為・月岡芳年・菱川師宣・東洲斎写楽・歌川国貞・鈴木春信などがおり、現在でも日本国内外問わず人気の絵師たちです。
浮世絵は版本の挿絵、一枚摺の木版画、肉筆浮世絵の3つに大別でき、肉筆浮世絵は絵巻・屏風絵・掛物・扇絵・画帖・絵馬・画稿・版下絵の8種類があります。肉筆画は一点ものであり、葛飾北斎や歌川広重など有名な絵師が描いた作品は江戸時代当時から高価なものでしたが、木版画は同じ絵柄のものをたくさん摺り上げることができたため肉筆画と比べて安価であり、庶民にも浮世絵の文化が広がっていきました。そのため現代では浮世絵というと多色摺りの木版画錦絵を指すことが多いです。なお、版画という制作方法上、摺りを重ねるとどうしても版木が擦れてしまうため、後摺よりも初摺の方が繊細な部分まで再現されていることや、浮世絵師本人によって色指定がされているという面から、初摺りを好む蒐集家の方や美術研究者の方が多いです。また、現在では変化したり消失してしまった名所、人々の生活や文化などを伝える史料としての価値もあるため、歴史を研究されている方たちからの需要もあります。

愛書館中川書房では『歌麿筆浮世絵美人画 全48枚』橋口五葉編、『破奇術頼光袴垂為搦 3枚続』歌川芳艶画、『北斎漫画 全15冊』葛飾北斎画、『浮世絵秘蔵名品集 全4冊』『錦絵刷彩色工程図絵』など浮世絵・錦絵・木版画に関する古本・紙ものの出張買取を承っております。以前には『英名二十八衆句 全28枚』月岡芳年・落合芳幾画、『虫類画譜』喜多川歌麿画、『行書版 東海道五十三次 全55枚』歌川広重初代画、『歌川派の浮世絵と江戸出版界 役者絵を中心に』などの浮世絵・錦絵・木版画関連の古本・紙ものを出張にて買取りさせていただきました。一枚摺の木版画、肉筆浮世絵、絵入りの版本など江戸時代から明治時代にかけて成立した作品はもちろんのこと、以後に成立した浮世絵の画集なども取り扱っております。
また近年は化け猫や骸骨などの妖怪、幽霊などを描いた浮世絵にも人気が集まっています。「武者絵の国芳」といわれ『相馬の古内裏』の骸骨など迫力のある浮世絵を描く歌川国芳、「血まみれ芳年」の二つ名で知られ妖怪画の連作『新形三十六怪撰』を描いた月岡芳年、ずば抜けた観察力によってまるで実在するかのようにリアルな妖怪を描いた葛飾北斎、妖怪画の基礎を作ったといわれる鳥山石燕、『百怪図巻』の作者として知られる佐脇嵩之といった浮世絵師たちの作品は当店でも人気であり、関連する浮世絵・錦絵・版画や古本の出張買取りを承っております。

新版画に関する古本・作品の買取強化中！

このほかにも愛書館中川書房では浮世絵と関連して、『旅みやげ』川瀬巴水、『日本アルプス十二題』吉田博、『浅草田甫太郎稲荷』小林清親といった作品をはじめ新版画に関する古本の出張買取も承っております。新版画とは従来の浮世絵版画と同様の技法によって制作され、江戸時代の浮世絵を復興させようと版元である渡邉庄三郎を中心に明治30年頃から昭和の頃に描かれ発展した木版画のことを指します。『川瀬巴水遺作 日本新八景 付・山川秀峰美人版画 全10図』『伊東深水 素描集 リトグラフ2葉付 限定200部』『橋口五葉 女六題 木版画 全6枚』『夢二小品版画集』といった作品のほか新版画に関する古本でお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

今回の出張買取は東京都江戸川区でしたが、愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております（内容・量・地域によっては買取りができない場合があります）。倉庫や蔵、ご実家などに眠っている古本がありましたら、お気軽に買取り専用フリーダイヤルまでお電話ください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル　0120-489-544】