『平安時代倭絵の探究』など日本美術関係の古本を出張買取致しました

『鎧をまとう人びと 合戦・甲冑・絵画の手びき』藤本正行 吉川弘文館 平成12年（2000）
『肖像画を読む』黒田日出男編 角川書店 平成10年（1998）

『服飾の中心にある美的感情』丹沢巧 源流社 平成2年（1990）
『古来の文様と色彩の研究 花筏・松皮菱・卍・月の兎・鼠色・茶色−その美的感情を紡ぐ』丹沢巧 源流社 平成14年（2002）

6世紀半ば、日本へ公式に仏教が伝来・受容されたことで飛鳥時代・奈良時代・平安時代には仏の彫刻や絵画、寺院建築、厨子や繍帳といった工芸品など、仏教色の強い美術作品が生み出されました。有名なものには「広隆寺木造弥勒菩薩半跏思惟像」「東大寺銅造盧舎那仏坐像」「東大寺法華堂乾漆不空羂索観音立像」「法隆寺金堂壁画」「絵因果経」「両界曼荼羅」「玉虫厨子」「正倉院宝物」などがあります。なお、藤原時代ともいわれる平安時代後期には、絵画は仏画・絵巻物・装飾経の3つに分けることができます。「阿弥陀聖衆来迎図」「十二天像」などの仏画、『信貴山縁起絵巻』『粉河寺縁起絵巻』などの縁起絵巻、「平家納経」「扇面法華経冊子」などの経のような仏教美術の作品のほかに、『源氏物語絵巻』『鳥獣人物戯画』といった仏教の信仰と直接的に関係のない作品も生まれたのがこの時代です。以降、鎌倉時代・南北朝時代・室町時代においては仏教美術の作品も継続して制作されますが、絵画は似絵（肖像画）・水墨画・風俗画、絵巻は戯画絵巻・合戦絵巻・文字絵巻、工芸では六古窯を中心とした陶磁器や漆工・金工などというように多様化されていきます。

日本美術に関する書籍は研究者や美術愛好家の方から需要があります。

日本美術に関する古本は、日本の絵画・彫刻・工芸・建築について研究されている方からの需要はもちろんのこと、美術品を愛好されている方からの人気もございます。『平安時代倭絵の探究 法華経冊子の研究』『日本中世絵画の新資料とその研究』のような専門書は研究者の方からも人気の古本です。美術愛好家の方からは、カラー図版が豊富なものなどが喜ばれる傾向があります。

愛書館中川書房では『日本彫刻史基礎資料集成 全21巻38冊』『玉虫厨子 飛鳥白鳳美術様式史論』『日本中世絵画の新資料とその研究』『聖徳太子尊像聚成 全2冊』『平安初期彫刻史の研究』『書院造りと数寄屋造りの研究』ほか絵画・彫刻・工芸・建築など日本美術に関する古本の出張買取を承っております。以前には『新修日本絵巻物全集 全32冊』『佐竹本三十六歌仙絵巻 全2巻』『寝殿造の研究』『技術者のみた奈良と鎌倉の大仏』『平安時代世俗画の研究』などの美術関係の古本を出張にて買取りさせていただきました。

【当店取扱商品】
『国宝鳥獣戯画巻 全2巻』講談社 解題付 原寸原色／『中尊寺金色堂と平安時代漆芸技法の研究』中里壽克 至文堂／『鎌倉時代造像論 : 幕府と仏師』塩澤寛樹 吉川弘文館

書名：別尊曼荼羅
著者：真保亨編著 金子桂三写真
出版社：毎日新聞社
発行年：昭和60年（1985）

服飾・装束に関する古本も買取強化中！

このほか愛書館中川書房では『平安の美裳 譜説かさねの色目配彩考 全3冊』『雅楽のデザイン 王朝装束の美意識』『王朝の彩飾』『平安王朝襲色目』など服飾・装束に関する古本の出張買取も承っております。十二単（女房装束）や古典芸能で使われた衣裳、甲冑・鎧などの武具は眺めるだけでも楽しいですし、史料としての価値もあります。『能装束大観 全3冊』『日本上代の甲冑・武器 全2冊』『装束の知識と著法』『色と文様』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

書名：故実叢書 織文図会 全6冊＋装束織文図会 全1冊 計7冊
著者：今泉定介編 
出版社：吉川半七
発行年：昭和4年（1929）

今回の出張買取は東京都西東京市でしたが、愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております（内容・量・地域によっては買取りができない場合があります）。買取の流れでは当店の古本出張買取がどのように行われるのかご案内しておりますので参考になさってください。ご予約は下記の専用フリーダイヤルにて承っております。
【古本出張買取専用フリーダイヤル　0120-489-544】