第1回たまプラーザ大古本市の準備から撤収まで

9月2日（火）から9月8日（水）に東急百貨店たまプラーザ店（神奈川県横浜市青葉区）で開催された「第1回 たまプラーザ大古本市」は大盛況で開催終了いたしました。

2020年3月末に渋谷の再開発に伴い東急東横店の閉店が決まり、29回続いた「東急東横店 渋谷大古本市」は一旦幕を下ろしましたが、2021年に東急百貨店たまプラーザ店にて復活し「たまプラーザ大古本市」を開催でき、そしてたくさんのお客様にご来店いただけたこと、大変嬉しく思っております。

記念すべき第1回目となる「たまプラーザ大古本市」の準備から撤収までを、こちらの記事でご紹介させていただきます。

第1回たまプラーザ大古本市の準備

「東急東横店 渋谷大古本市」では8階の催事場が会場となっていましたが、「第1回 たまプラーザ大古本市」では3階の催事場を第1会場、地下1階のスキップコートを第2会場として開催いたしました。
会場ごとに参加店が異なりましたが、愛書館中川書房は第1会場・第2会場の両方に出店いたしましたので、会場ごとに特色のある商品をご用意いたしました。

商品の準備を本格的に始めたのは7月に入ってからで、8月中旬に発行される目録に掲載する商品の選定も同時期から行いました。
商品陳列時のことを考えながら、木箱に入れたり紐で縛ったり、段ボールに入れるなどしてカーゴに積んでいきます。

開催2日前となる8月31日（火）の午後にトラックへの積込作業を行い、会場となる東急百貨店たまプラーザ店へ向けて出発。閉店後に3階の催事場へ商品を積んだカーゴを搬入しました。

第1会場（3階催事場）の設営

会場設営が行われるのは開催前日の9月1日（水）10:00からです。なお、地下1階の第2会場は閉店後に設営作業が始まるため、一日がかりで作業が行われます。
愛書館中川書房の搬入・設営メンバーは朝9:30頃に集合。
会場内には前日夜に運び込まれたカーゴのほか、陳列用ワゴンやガラスケース、ディスプレイパネルなどをご用意いただいています。

会場に到着したら、あとはひたすら陳列するのみ！各店が用意した木箱やスチール棚などを使いながら、売り場を作り上げていきます。
愛書館中川書房では、カーゴから商品を降ろしながら事前に作成した配置図に沿って壁面に木箱を積み上げる作業から始まりました。

木箱を積み上げる際は商品出し入れ時に木箱がズレることが無いよう、テープでしっかり固定します。また、単行本を入れる際には木箱を横向きに、大判本を入れる際には木箱を縦向きにし、等間隔に配置した木箱の上には板を渡して全集などのセットものを並べていきます。

木箱の陳列がある程度完成したら、次は平台の陳列です。四六版と菊版の単行本をサイズによって配置を変えながら陳列していきます。見やすさやバランスを見ながらお客様が商品を手に取りやすい陳列を心がけています。
3階壁面には主に歴史・宗教・思想・哲学・国文学・言語学・理工学などの学術書、美術・写真・書道・文芸といった趣味の本をご用意いたしました。

作業がひと段落したところでお昼休憩をとったら、壁面陳列と平行してガラスケースの準備も進めていきます。
江戸時代の和本や明治時代の木版画のほか木箱や平台だと傷つきやすいものをガラスケースの中や上に陳列します。今回は手摺りの彩色木版画集やリトグラフ画集、挿絵が豊富な江戸時代に刊行された和本、明治時代や大正時代などに刊行された近代文学作家の署名入り初版本、戦時中に刊行された貴重な近代資料、著名な落語家や映画監督のDVDなどを並べました。

第1会場（3階）の設営は18:00頃に無事終了！
朝と比べて会場内もすっかり様変わりしました。

なお、設営終了後の第1会場内の様子は愛書館中川書房のTwitterにて動画で紹介させていただきました。以下の再生ボタンをクリックするとご覧いただけますので、合わせてお楽しみください。

【催事情報】明日から東急百貨店たまプラーザ店で開催される大古本市の3階会場陳列が終わりました！こちらの会場は9月7日(火)までの開催です。皆様のご来場お待ちしております！ #古本市 #横浜市 #たまプラーザ駅 #東急百貨店 pic.twitter.com/Nb7EExehMn

— 愛書館・中川書房 (@aisyokan) September 1, 2021

第2会場（地下1階スキップコート）の設営

20:00に閉店して当日開催されていた催事の撤収が完了したら、次は地下1階に設けられる第2会場の設営を行います。第1会場で一時保管していた商品カーゴを、第2会場の参加店で地下1階へと降ろしたら作業開始です。
第2会場は駅側エスカレーター付近の催事場で、周辺には東急フードショーといわれる食品店が集まっています。そのため3階の第1会場と比べてふらっと立ち寄っていただきやすい場所です。
愛書館中川書房では、子ども向けの紙芝居や雑誌付録、ちくま文庫や講談社学術文庫といった学術系文庫をご用意いたしました。台の足元にも段ボールや木箱に入れた商品を陳列し、宝探し感覚でご覧いただけます。

会期中はたくさんのお客様にご来店いただきました！

「第1回 たまプラーザ大古本市」が開催された7日間は不安定な天気の日もありましたが、初日から最終日までたくさんの方にご来店いただきました。誠にありがとうございます。

第1会場（3階催事場）

第2会場（地下1階スキップコート）

今回、第1会場と第2会場は開催期間が異なりましたので、3階の第1会場は9月7日（火）18:30に一足早く閉場となりました。最後まで熱心に書棚を見てくださった皆様、ありがとうございました。
また、第2会場も9月8日（水）20:00に閉場し、「第1回 たまプラーザ大古本市」は無事に開催を終えました。

第1回たまプラーザ大古本市の撤収

会場からお客様が退出されると、各書店ごとに撤収作業が始まります。
「第1回 たまプラーザ大古本市」の次に開催される催事の準備もあるため、限られた時間の中でたくさんある商品を丁寧かつ素早くまとめていきます。

撤収作業は2時間30分ほどで終了し、陳列されていた本を積んだカーゴは全てトラックに積み込まれました。

今回が第1回目となる「たまプラーザ大古本市」でしたが、おかげさまで無事に終えることが出来ました。
ご来店くださったお客様、目録を見てご注文くださったお客様、東急百貨店たまプラーザ店様ほかご協力くださった各業者様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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