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東京都千代田区にて展覧会「宋磁 神秘のやきもの」が開催中です。

4月21日(土)より出光美術館(東京都千代田区)にて特別展「宋磁 神秘のやきもの」が開催されています。

宋磁 神秘のやきもの

会場:出光美術館(東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階)
会期:4月21日(土)~6月10日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)、金曜日は10:00~19:00(最終入館18:30)
入館料:一般1,000円 高校・大学生700円 中学生以下無料 (保護者の同伴が必要)

 

紀元前700年頃の新石器時代に中国の陶磁器は始まったとされています。初めは水や食物を入れるために作られた壺や器などの土器でした。秦の始皇帝陵で見つかった「兵馬俑」、唐時代の陶器「唐三彩」などが中国を代表する陶磁器として有名です。

そして中国陶磁器の歴史の中で欠かせないものが「白磁」と「青磁」です。透明感のある白一色が特徴の「白磁」、明るく美しい青緑色が特徴の「青磁」は唐代に発達し、宋代に最盛期を迎えたことから「宋磁」と呼ばれています。白磁や青磁、壺や花瓶だけでなく飲茶のための黒釉の椀や建盞(天目茶碗)などにまで広がり、中国陶磁の中心的産地となる窯場の一つである景徳鎮もこの時代に始まりました。
宋磁は日本をはじめ周辺諸国にももたらされ、天目などの碗は特に日本で珍重され日本の茶道文化に大きな影響を与えたとされています。また宋の時代の作品はシンプルで美しく、芸術的にも洗練されており格調高き陶磁器と言えます。当時の皇帝や貴族からも強い支持を集めていたという作品が多数残っています。こういったことからも宋磁は中国の陶磁器の歴史の中でも最高峰とも言われています。
宋の国が滅びた後も『格古要論』(明代)、『年窯墨注歌』(清代)といった多くの文献に宋磁は登場します。日本でも近代以降に鑑賞陶器として愛でられるなど、その美しさは後世まで語り継がれています。

出光美術館で約40年ぶりとなる「宋磁」展!

今回の展覧会「宋磁 神秘のやきもの」は1979年に開催された「宋代の陶磁」展以来、宋磁に焦点を当てた展観となります。第1章「磁の世界 神秘のやきもの」、第2章「多様なる宋磁 窯系・様式美の展開」、第3章「宋磁から元磁へ 継承と革新」の3つの章で構成されています。
大阪市立東洋陶磁美術館・東京国立博物館・京都国立博物館からの借用作品を合わせて重要文化財6件、重要美術品2件を含む100件を超える展示によって神秘的で美しい宋磁の世界を感じることが出来ます。

〈展示作品〉
「白磁長頸瓶」金時代 定窯
「青白磁瓜形水注」中国 北宋時代 景徳鎮窯
「青磁袴腰香炉」中国 南宋時代 龍泉窯 重要文化財
「黒釉碗」中国 北宋時代 定窯
「青花龍文壺」中国 元時代 景徳鎮窯  ほか

また、出光美術館の開館とともに開設された陶片室には日本だけでなくアジア各地の遺跡・窯跡から出土した世界各地の貴重な陶片資料が常時展示されています。
生活遺跡や器が焼かれた窯跡から出土された陶片を重要視してきた出光美術館ならではの展示室となっており、中世六古窯・美濃窯・古唐津・伊万里・鍋島などといった日本各地の古陶磁片から、朝鮮半島・中国・タイ・エジプトなど世界各地の貴重な陶片などが多数展示されています。

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カテゴリ:即売会・展覧会情報

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