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東京都渋谷区にて展覧会「琳派」が開催中です。

5月12日(土)より山種美術館(東京都渋谷区)にて特別展「琳派」が開催されています。

琳派 俵屋宗達から田中一光へ

会場:山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36)
会期:5月12日(土)~7月8日(日)
※会期中、一部展示替え有(前期~6/3、後期~7/8)
休館日:月曜日
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30まで)
入館料:一般1200円 高校・大学生900円 中学生以下無料

 

琳派とは、桃山時代後期に発展し栄え近代まで活躍した同じ表現方法を用いる造形芸術の流派のことを言います。大胆な構図・デザインで、背景に金銀箔を使用するなど華やかで装飾的な作風を特徴としています。

一般的に流派は家元(血縁関係)や師弟関係などで受け継がれていきますが、琳派は「私淑」と呼ばれる特殊な継承方法を取っています。先人の絵画や技術などに傾倒し影響を受け、自身の作品に取り込んでいくことで広まり受け継がれていったとされています。実際に、琳派を代表する人物として挙げられる「俵屋宗達」「尾形光琳」「酒井抱一」の三人ですが、宗達は16〜17世紀の町絵師、光琳は17〜18世紀の呉服商の息子、抱一は18〜19世紀の大名家の出身と、時代も出自もそれぞれ異なっています。

元々は俵屋宗達と本阿弥光悦が創始し、尾形光琳・尾形乾山によって発展、大成したとされており、その後の美術界に与えた影響は大きなものだと考えられます。世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトは非常に影響を受けたと言われており、彼の作品には独特な配色や構図など琳派の影響が見て取れます。

こうして国内外問わず影響を与えた琳派ですが、「琳派」という名称が一般化されたのは1960年代以降と考えられています。欧米で琳派展が開催されるなど海外でも琳派愛好家・蒐集家が増え、発音しやすい「RIMPA(琳派)」という名称で定着したとされています。また、1972年に東京国立博物館100周年記念に開催された特別展「琳派」からこの名称が多用されるようになったとも言われています。それまでは俵屋宗達・尾形光琳から「宗達光琳派」と呼ばれていました。
現代のグラフィック・ファッション・インテリアなどのデザインにも琳派は影響を与えており、日本のみならず海外での評価も高く人気があります。

初公開作品を含め、琳派の名作が集結!

今回、山種美術館で開催される展覧会「琳派 俵屋宗達から田中一光へ」では、酒井抱一の没後190年・鈴木其一の没後160年を記念し琳派の名作から、琳派に影響を受けた近現代の日本画家やグラフィックデザイナーによる作品がおよそ60点展示されています。

本展は第1章「琳派の流れ」、第2章「琳派へのまなざし」、第3章「20世紀の琳派・田中一光」の3つの章で構成されています。第一章では琳派を代表する俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一の作品をはじめ鈴木其一や神坂雪佳らの作品が展示されており、第二章では琳派に影響を受けた菱田春草・速水御舟・福田平八郎・奥村土牛ら日本画家の作品が並んでいます。第三章では早くから琳派に関心を持っていたという昭和期を代表するグラフィックデザイナー田中一光の琳派を受け継いだ作品やポスターが展示されています。また本格的な修復を行った『伝 俵屋宗達 槙楓図』は今回が修復後初の展示となります。
山種美術館の豊富なコレクションを中心に、17世紀の宗達らに始まり20世紀の田中一光へと継承された琳派の造形の魅力に迫っています。

〈展示作品〉
「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」俵屋宗達
「白楽天図」尾形光琳
「秋草鶉図」(重要美術品)酒井抱一
「四季花鳥図」鈴木其一
「月四題」菱田春草
「翠苔緑芝」速水御舟
「華扇屏風」加山又造
「朝顔」福田平八郎
「JAPAN」「人間と文字」田中一光  ほか

 

また、山種美術館1階のエントランスに隣接している「Cafe 椿」では展覧会ごとにオリジナルの和菓子が用意されます。本展の出品作である鈴木其一『牡丹図』をイメージした「華王」、速水御舟『翠苔緑芝』をイメージした「緑のかげ」など彩り豊かなオリジナルの和菓子5つが登場しています。
◆Cafe 椿
営業時間: 10:00~17:00(展覧会によっては変更になることがあります。)
休業日:月曜日(美術館の休館日)

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