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児童書『講談社の絵本 ゴールド版』の古本を出張買取いたしました

児童書『講談社の絵本』、少女雑誌『ひまわり』といった昭和に刊行された絵本や少女雑誌を出張にて買取りさせていただきました。大切にされていた蔵書をお譲りいただき誠にありがとうございました。
こちらの買取事例は『講談社の絵本』と『ひまわり』の2つに分けてご紹介いたします。

  • 出張買取
  • 2019年7月10日
地 域 千葉市川市
近 隣 駅行徳駅/妙典駅
買取分野

【商品詳細】

  • 書 名 : 講談社の絵本 ゴールド版 全120冊
  • 出版社 : 講談社
  • 発行年 : 昭和34年~(1959)

戦前・戦後に刊行された児童書や絵本は愛好家や蒐集家から需要があります

平安時代の絵巻物から始まったと考えられている絵本ですが、室町時代の絵入彩色写本「奈良絵本」、挿絵入版本「丹緑本」、江戸時代になると赤本・黒本・青本・黄表紙などの「草双紙(絵草紙・絵双紙)」、浮世絵師によって挿絵が描かれた狂歌を集めた「絵入狂歌本」、手本の絵が描かれた「絵手本」、さらに明治時代には欧文和装本「ちりめん本」など、平安時代以降には多様な絵入本が数多く作られました。

日本では一般に教育的なものを意図して製作された幼児向けのものが絵本とされています。これは戦前からの絵雑誌『コドモノクニ』や『キンダーブック』が幼稚園において普及されたことによる影響と考えられていますが、『講談社の絵本』といった児童以上向けの絵本も戦前には存在していました。
戦後の日本では子どもの読書環境の充実をめざし様々な取り組みが行われてきました。『トッパンのえほん』『トッパンの人形絵本』『エンゼルブック人形絵本』『マイニチの人形絵本』『子供之友』などが刊行され、欧米の童話が多く翻訳されました。こうしたことから海外の童話も日本の昔話や民話とともに読まれるようになったとされます。

『講談社の絵本』は愛好家や蒐集家から喜ばれます

全203冊の大日本雄弁会講談社『講談社の絵本』は「読む雑誌から見る雑誌」として豪華な絵本をめざし1936年12月に創刊されました。当時の一流の日本画・洋画の挿絵画家に依頼して『童謡画集』『イソップ絵話』『ピノキオ』『桃太郎』『シンデレラ姫』『 かぐや姫 竹取物語』『孫悟空』『エジソン』『雷電と相撲物語』『勇士奮戦美談』『世界の動物』『クヂラノタビ』ほか、昔話や絵物語、偉人伝や戦時ものと多岐にわたる豊かな内容となっています。
『講談社の絵本』は1942年に終刊となりますが『コドモヱバナシ』と改題して出版され1944 年まで刊行されました。 戦後すぐの1945年10月には『講談社の絵本 イッポンノワラ』が出版されますが4号で終刊、翌年2月には『コドモヱバナシ』と再度改題し1958年まで毎月4冊の同時発売を基本として刊行されました。

戦前の『講談社の絵本』の昔話や物語の一部は戦後の同シリーズ内でも復刊されており、昭和34年に出版された『講談社の絵本ゴールド版』は毎月3日と17日の2回発行で全120冊が刊行されました。「読んで楽しい絵本」「贈り物に喜ばれる絵本」として有名な児童作品が要約されています。
『講談社の絵本』は宇野千代、円地文子、村岡花子、松谷みよ子、立原えりか、有吉佐和子、長谷川町子、田河水砲、松本かつぢ、武井武雄、蕗谷虹児といった多くの作家や画家が作品を提供しており、戦後の復刊も含め総数7000万部というシリーズ累計部数を誇っています。

愛書館中川書房では『絵入お伽噺 王様の背中』『絵入子供育草』『絵本西遊記』『新釈絵本水滸伝』『いの字絵本 恋の都大阪の卷』『奈良絵本絵巻集 全15冊』『絵本の研究』『草双紙研究資料叢書 全8冊』『江戸期昔話絵本の研究と資料』『ちりめん本のすべて』『絵本の事典』など児童書や絵本に関する古本の出張買取を承っております。
特に明治・大正・昭和初期に刊行された児童書や絵本で現存数が少ないものや現在手に入りにくいもの、近年刊行されたものでも限定出版など発行部数が少ないものは愛好家や蒐集家から需要があります。 お手持ちの児童書や絵本に関する古本の整理や売却をお考えの際はお気軽にお問い合わせください。

【当店取扱商品】

書名:コドモノテンチ 創刊号 第1年第1号
出版社:子供の天地社
発行年:昭和8年(1933)


書名:コドモノクニ 昭和8年6月号 第12巻7第号
出版社:東京社
発行年:昭和8年(1933)


書名:観察絵本 キンダーブック「ドウブツノゲイ」 第11輯第6編
出版社:フレーベル館
発行年:昭和13年(1938)

絵本ほか児童文学の買取強化中!

児童文学は絵本のほか神話・伝説・童話・伝記・詩などがあり、日本における児童文学は近代文学に成立と同時期に確立されたと考えられています。
1891年に刊行された巌谷小波の『こがね丸』は日本初の本格的な創作児童文学とされており、1910年に刊行された小川未明の第一童話集『赤い船』とともに近代日本児童文学史を開く作品となったと言えます。その後1918年には児童雑誌『赤い鳥』が創刊され、近代児童文学・児童音楽の創世期に多大な影響を与えたと考えられています。

愛書館中川書房では『小波世界おとぎ話全集 全6冊』『十五少年 森田思軒訳』『日本昔噺 全24冊』『ひろすけ童話読本 全5冊』『日本児童文学 全57冊』『講談社の創作童話 ワッハワッハハイのぼうけん』『「児童文学」をつくった人たち 全10冊』のほか立風書房「ジャガーバックス」、講談社「ドラゴンブックス」といった怪奇系児童書ほか、児童文学に関する様々な古本の出張買取も承っております。お手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

 

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国各地へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。ご自宅はもちろん書庫・蔵・倉庫をはじめ、大学の研究室、図書館、児童館といった施設などへの古本出張買取りの実績もございます。経験豊富な店主または店長がお伺いし買取りをさせていただいておりますので蔵書の整理は愛書館中川書房にお任せください。

【古本出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】

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