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池波正太郎ほか脚本草稿(直筆原稿)を出張買取いたしました

池波正太郎『鬼平犯科帳 狐火』『剣客商売』、菊田一夫『二十四の瞳』『明治百年』などの脚本草稿(直筆原稿)を出張にて買取りさせていただきました。貴重な品をお譲りいただき誠にありがとうございました。
菊田一夫の舞台脚本の草稿(直筆原稿)については「劇作家の菊田一夫ほか脚本草稿(直筆原稿)を出張買取いたしました」にてご紹介しています。

  • 出張買取
  • 2022年2月16日
地 域 東京
近 隣 駅
買取分野

【商品詳細】

  • 書 名 : 鬼平犯科帳 狐火 昭和46年

 .池波正太郎 剣客商売3 .池波正太郎 剣客商売2
剣客商売 昭和50年

池波正太郎ほか作家の草稿・直筆原稿は専門家や愛好家などから人気です

池波正太郎(1923年~1990年)は戦後日本を代表する時代小説・歴史小説家です。江戸、戦国を舞台に多くの作品を次々に発表しその多くが映画やドラマ化され国民的な人気を集めました。

池波正太郎は戦後、区役所に務めながら戯曲「雪晴れ」「南風の吹く窓」などを執筆し、読売新聞演劇文化賞の入選をきっかけに長谷川伸に師事することになります。『檻の中』『渡辺華山』といった戯曲を手がけていく中で、長谷川伸の勧めにより小説を書き始めた正太郎は1954年、文芸雑誌「大衆文芸」に処女作『厨房にて』を発表します。翌年には退職し、執筆活動に専念するようになります。
初期の作品は現代物が多くありましたが、1956年に発表した『恩田木工(真田騒動)』より歴史小説・時代小説を中心とした執筆となります。その後、何度も直木賞候補となりますが受賞には至らず1960年に『錯乱』で第43回直木賞を受賞、受賞後数年のうちに『人斬り半次郎』『幕末新撰組』『幕末遊撃隊』ほか初期の代表作となる作品を発表しました。

1968年には実在の江戸時代中期の旗本で火付盗賊改方長官の長谷川平蔵を主人公とした捕物帳『鬼平犯科帳』が「オール讀物」に連載されます。
『鬼平犯科帳』は1967年に長谷川平蔵が登場する『浅草御厩河岸』が掲載された際、読者からの評判が良かったことからシリーズとして連載が開始され、その後『兇剣』『血闘』『狐火』といった135作+番外編1作が発表され、現在までに3000万部を越える発行部数となっています。なお最後の作品『誘拐』は池波正太郎逝去のため未完に終わっています。
また1971年4月、池波正太郎演出で明治座にて上演された際には長谷川平蔵を八代目松本幸四郎が演じました。演出に変更はあるものの1990年に歌舞伎座で再演、2009年新橋演舞場で再々演されています。

1972年からは『剣客商売』が「小説新潮」にて連載されます。剣術ひとすじに生きる主人公・老剣客の秋山小兵衛と息子の大治郎、女剣客の佐々木三冬などが江戸を舞台に様々な事件を解決し活躍する同シリーズは『鬼平犯科帳』とともに人気を博しました。1989年まで連載されたのち、「週刊新潮」にて番外編『白黒』『ないしょないしょ』が連載されました。
『剣客商売』も池波正太郎演出で1975年に秋山小兵衛を二代目中村又五郎、秋山大治郎を加藤剛で帝国劇場にて上演されており、さらに同じキャスティングでテレビドラマ化もされています。
また『剣客商売』の連載が始まった同じ年、「小説現代」に『仕掛人・藤枝梅安』を発表します。鍼医者である藤枝梅安の暗殺稼業「仕掛人」としての活躍を描いたシリーズで、『鬼平犯科帳』『剣客商売』と並んで池波正太郎の代表作です。

この三大シリーズのほか『真田太平記』『闇の狩人』『雲霧仁左衛門』といった時代小説・歴史小説のほか『新選組異聞 』『食卓の情景』『江戸切絵図散歩』といった随筆・エッセイなども数多く発表し、池波正太郎の作品は時代小説の金字塔として老若男女問わず多くの人を魅了し続けています。

なお、池波正太郎の草稿(直筆原稿)については買取事例「池波正太郎ほか文学作家の草稿(直筆原稿)・書簡など出張買取」でもご紹介しています。

.池波正太郎直筆原稿「むかしの東京駅」
池波正太郎草稿(直筆原稿)「むかしの東京駅」

.池波正太郎直筆原稿
池波正太郎戯曲草稿(直筆原稿)

作家が原稿用紙を使い始めたのは明治20年代頃で、内田魯庵が作った19字×10行の190字詰用紙が現在の原稿用紙の形状に近いものとされています。この原稿用紙が夏目漱石ほか作家の間に広まり、その後400字詰原稿用紙を使って書くことが一般的になったと考えられています。
文章が完成されたものを「原稿」として、完成前の草案・下書きの状態のものを「草稿」といい、草稿には完成までの構想メモや推敲などが記録されていることから貴重な文学資料として研究者・専門家などから喜ばれます。

愛書館中川書房では池波正太郎・藤沢周平・吉川英治・岡本綺堂・大佛次郎・中里介山・直木三十五・長谷川伸・子母沢寛・山本周五郎・山田風太郎といった時代小説作家など日本文学作家の直筆原稿や草稿といった紙ものの出張買取を承っております。長編作品の揃い、朱書き入りなど推敲の跡があるもの、無名時代の作品、作家の個人全集に収録されていない作品などは蒐集家や愛好家から人気があります。

また、以前には作家直筆の書簡・手紙・葉書・短冊・色紙・掛軸などの紙ものも出張にて買取りさせていただきました。
小説家・随筆家・詩人・劇作家のほか、文学関係以外の著名人の直筆ものも買取りしておりますので、詳しくは取扱分野をご覧ください。

【当店取扱商品】
.岡部伊都子 思いちがい
岡部伊都子 エッセイ「思いちがい」草稿(直筆原稿)

瀬戸内寂聴 「わたしの一遍」
瀬戸内寂聴 エッセイ「わたしの一遍」草稿(直筆原稿)

.佐藤春夫『わが北海道』草稿
佐藤春夫『わが北海道』草稿(直筆原稿)

日本文学に関する古本・紙ものの買取強化中!

このほか愛書館中川書房では『徳田秋声全集 全43冊』『完本 池波正太郎大成 全31冊』『探偵小説 妖鳥の呪咀』『池田満寿夫全詩集』など日本文学に関する古本の出張買取も承っております。
『昭和期文学・思想文献資料集成 全12冊』『日本文学研究資料叢書 全100冊』『鮎川信夫全集 全8冊』『宝石推理小説傑作選 全3冊』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

.寺山修司 田園に死す
書名:歌集 田園に死す
著者:寺山修司
出版社:白玉書房
発行年:昭和40年(1965)
備考:埴谷雄高宛 署名入

.三島由紀夫全集
書名:決定版 三島由紀夫全集 全44冊
著者:三島由紀夫
出版社:新潮社
発行年:平成12年(2000)

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。
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