福岡県北九州市より中国陶磁器関係の古書『故宮清瓷図録』を宅配買取

『故宮清瓷図録』ほか中国陶磁器に関する画集や専門書は研究者や蒐集家などから需要があります

土を練り固め成形して高温で焼成する技術を陶芸または焼きものといい、釉薬をかける陶磁器（陶器と磁器）、釉薬をかけない素焼き（土器や炻器）に大別することができます。
なお、土器という呼称を用いない中国において焼きものは陶器・磁器・瓷器に大別され、釉薬を掛けないやきものは焼成温度の高低にかかわらず「陶器」と呼び、釉の掛かったものでも低火度焼成のものは「陶器」に分類されます。そして土のガラス化の程度にかかわらず、高火度焼成された施釉のやきものを「瓷器」と称します。

学習研究社から刊行されている『故宮清瓷図録 全2冊』は中華民国にある国立故宮博物院と中央博物院で収蔵されている中国清代の磁器（瓷器）から代表作品305点が選定・収録された2分冊の書籍です。国立故宮博物院は清朝最後の皇帝である溥儀が北京の紫禁城（故宮）から退去した後に、中国歴代王朝の皇帝たちが収集したコレクションが一般公開されたのが始まりであり、世界4大博物館のひとつに名を連ねています。
清代の陶磁器は中国陶磁史において焼成技術、絵付けの技術ともに最高度であると評価されています。康熙20年（1681年）頃に万暦帝（明時代）の死去後廃止されていた景徳鎮の官窯が復活し、粉彩（または琺瑯彩）という西洋の七宝を応用した絵付け法が開発されて細密な図柄が描けるようになり、伝統的な青磁釉や黒釉に加えてさまざまな色調の色釉が開発されました。18世紀までが清代陶磁器の最盛期と言われています。
『故宮清瓷図録 全2冊』には305点の図版のほか、参考図版（器形・高台・銘・裏面文様などが本図版の参考となりえる作品、本図版の作品と同じ器形・文様のもので製作時代が異なる作品）、故宮博物院による概説と図版解説も収められています。

愛書館中川書房では『故宮蔵瓷 全33冊』『支那工藝図鑑 全15冊』『宋瓷名品図録 全4巻8冊』『トプカプ宮殿の中国陶磁 全2冊』『竹石山房 中国金石陶瓷図鑑』など中国の陶磁器に関する古書の出張買取を承っております。
以前には『東洋陶磁大観 全12冊』『中国美術 欧米コレクション 全5冊』『明瓷名品図録 全3冊』『目迷五色 清朝磁器』『故宮博物院蔵瓷選集』『出光美術館蔵品図録 中国陶磁』などの中国陶磁器関係の古書を出張にて買取りさせていただきました。
『故宮清瓷図録 全2冊』ほかカラー図版や解説が豊富な図録・画集・全集や歴史書・美術書・研究書などといった中国陶磁器関係の古書は専門家や愛好家などから需要があります。

【当店取扱商品】
『安宅コレクション東洋陶磁名品図録』林屋晴三 編、日本経済新聞社／『中国の陶磁』奥田誠一ほか編 東京文化版／『景徳鎮古窯・越州古窯・南宋官窯址訪記』加藤静允 湯川書房／『周漢遺宝』帝室博物館 大塚巧藝社 国書刊行会

書名：明瓷名品図録 全3冊
出版社：学習研究社
発行年：昭和53年（1977）

書名：高麗茶碗 全5冊
著者：林屋晴三責任編集
出版社：中央公論社
発行年：平成3年（1991）

陶磁器ほか中国美術に関する古書の買取強化中！

このほか愛書館中川書房では『中国絵画総合図録 全14冊』『中国仏教彫刻史論 全4冊』『四時花鳥画譜 全4冊』『中国画巻の研究』など陶磁器ほか絵画や彫刻ほか中国の美術に関する古書の出張買取を承っております。
『宋画精華 全3巻6冊』『ボストン美術館蔵 唐宋元絵画名品集』『中国美術の図像学』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

書名：支那南画大成 正・続 全22冊 要覧・解説4冊付
出版社：興文社
発行年：昭和10年（1935）

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国各地へ出張買取にお伺いしております（内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります）。詳しくは出張買取地域をご覧ください。
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