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佐藤春夫『わが北海道』の草稿(原稿)を出張買取いたしました

近代日本の詩人・作家である佐藤春夫の旅行記『わが北海道』の草稿(原稿)を出張にて買取りさせていただきました。貴重な品をお譲りくださりありがとうございます。

  • 出張買取
  • 2020年1月23日
地 域 東京文京区
近 隣 駅千石駅/巣鴨駅
買取分野

【商品詳細】



佐藤春夫『わが北海道』草稿(原稿)

佐藤春夫の草稿(原稿)だけでなく小説家・作家の直筆の紙ものは専門家や蒐集家から需要があります

明治25年(1892)に和歌山県で医師の長男として生まれた佐藤春夫は、中学校在学中から『明星』『スバル』などに短歌や歌論を発表し、慶應義塾大学文学部予科へ入学後は永井荷風の教えを受けます。明治42年(1909)から『スバル』や『三田文学』に発表した叙情詩や傾向詩は注目を集め、大正時代に入ってからは小説『田園の憂鬱』『都会の憂鬱』や『殉情詩集』のほか膨大な量の評論や推理小説を発表し、小説家・詩人として広く認められました。
昭和2年(1927)に友人である芥川龍之介が死去すると『芥川龍之介全集』の編纂に携わり、芥川賞が制定されると選考委員になります。第2次世界大戦中は文学者従軍海軍班や文士部隊の一員として中国、マレー、ジャワなどへ赴きました。終戦後は『方寸』『群像』『至上律』など複数の文芸誌の創刊に助力しています。昭和39年(1964)に自宅の書斎で心筋梗塞を起こし亡くなりました。
主知主義・耽美派の作家として活躍した佐藤春夫は小説『西班牙犬の家』『田園の憂鬱』『都会の憂鬱』『晶子曼陀羅』、詩集『殉情詩集』『車塵集』、随筆集『退屈読本』などの作品を執筆したほか、数多くの新人作家に慕われ門弟三千人と言われるほど弟子がいました。その中には井伏鱒二・太宰治・稲垣足穂・遠藤周作・安岡章太郎・檀一雄・吉行淳之介・柴田錬三郎・中村真一郎・五味康祐などの芥川賞や直木賞を受賞した作家がいます。

『わが北海道』は昭和39年(1962)に新潮社から出版された旅行記です。前年に井上靖が佐藤春夫を北海道旅行へ誘い、両家で1週間ほど滞在したほか、再度旅行した際のことが記されています。なお、札幌市を中心とした地方新聞『北海タイムス』の夕刊にも「北海道吟行」という名でそのときの様子が連載されました。

愛書館中川書房では佐藤春夫だけでなく、芥川龍之介・谷崎潤一郎・森鴎外・島崎藤村・井上靖・志賀直哉・国木田独歩・稲垣足穂・室生犀星・江戸川乱歩・松本清張ほか様々な日本文学作家の直筆原稿や草稿といった紙ものの出張買取を承っております。
以前には原稿や草稿だけでなく、直筆の書簡・手紙・葉書・短冊・色紙・掛軸などの紙ものを出張にて買取りさせていただきました。作家の直筆ものなどは専門家や蒐集家などから需要があります。のこのほか柳田国男・柳宗悦・芹沢銈介・前田青邨・田中正造・西田幾多郎・ほか文学以外の著名人の直筆もの、江戸時代の学者の草稿本や幕末志士の書簡など様々な紙ものが買取対象ですので、詳しくは取扱分野をご覧ください。

【当店取扱商品】

上林暁『なつかしき本』草稿 写真付(昭和51年4月29日撮影)


安藤鶴夫 直筆書簡


色紙 住井すゑ・澤地久枝・伊藤整・杉本苑子・山岡荘八・串田孫一

草稿・原稿ほか紙ものだけでなく日本近現代文学に関する古書も買取強化中!

このほか愛書館中川書房では作家の署名入り初版本や限定本、私家本など近代日本文学関係の古書の出張買取も承っております。
三島由紀夫『鍵のかかる部屋』『金閣寺』、瀧口修造『詩画集 妖精の距離』、中原中也『山羊の歌』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。


書名:続・幻影城 探偵小説評論集
著者:江戸川乱歩
出版社:早川書房
発行年:昭和29年(1954)
備考:署名(サイン)入

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。こちらの買取事例は1点のみですが、1000冊、2000冊といった大量出張買取の経験も豊富ですので、お気軽に下記の買取専用フリーダイヤルへお電話ください。
【古書出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】

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