古書の街』神田神保町の古本屋・愛書館中川書房の古本・古書買取サイト

『長崎派の花鳥画』ほか美術関係の古書を出張買取いたしました

『長崎派の花鳥画 沈南蘋とその周辺 全4冊』『雅叙園 花の詩 障壁絵画』ほか花鳥画の画集・画譜など植物を描いた美術関係の古書を出張買取いたしました。大切な蔵書をお譲り下さりありがとうございました。

  • 出張買取
  • 2018年1月27日
地 域 東京足立区
近 隣 駅北綾瀬駅/六町駅
買取分野

【商品詳細】

  • 書 名 : 長崎派の花鳥画 沈南蘋とその周辺 全4冊
  • 著 者 : 越中哲也・徳山光・木村重圭監修
  • 出版社 : フジアート出版
  • 発行年 : 昭和55年(1980)


書名:雅叙園 花の詩 障壁絵画
著者:細野正信監修
出版社:ふたば書房
発行年:昭和56年(1981)


書名:花飾大鑑 正続 全4冊
著者:深田義正
出版社:ふたば書房
発行年:昭和50年(1975)


書名:近代図譜 高島屋史料館所蔵の花鳥風月下絵集 全3冊60葉
著者:志村光広
出版社:フジアート出版
発行年:昭和52年(1977)


書名:洋蘭 1・2巻 2冊
出版社:京都書院


書名:景年写生帖 牡丹 全2冊
著者:今尾景年
出版社:京都書院
発行年:昭和44年(1969)


書名:支那花鳥画冊 恩賜京都博物館特別展観
発行年:大正15年(1926)


書名:花飾大鑑 全 全2冊
著者:深田義正
発行年:昭和51年(1976)


書名:花と風景
出版社:マリア書房


書名:皆川泰蔵作品集 庭
著者:皆川泰蔵
出版社:京都書院


書名:堅山南風素描 花
著者:堅山南風
出版社:日本放送出版
発行年:昭和53年(1978)

花鳥画など美術に関する古書は、美術愛好家の方から人気があります

花鳥画は中国で生まれた画題のひとつであり、唐の時代末期から体系化が進められ、北宋最後の皇帝であり花鳥画を非常に好んだ徽宗の治世にて院体画(宮廷画家の画風)として完成期を迎えました。花や鳥を画題としたものが多いですが、草木・虫・小動物・水生生物との組み合わせも含まれます。
日本で「花鳥」は奈良時代の工芸品、平安時代の仏画などに描かれているほか『古今和歌集』「真名序」でも取り上げられていますが、独立した画題として大画面に描かれるようになるのは鎌倉時代の頃と考えられています。残念ながらこれらは現存はしていませんが、絵巻や人物画などのなかに花鳥画が描かれた屏風や襖などを見ることができます。
日本で花鳥画が盛行したのは宋・元の本格的な花鳥画が輸入された室町時代以降で、禅僧・画僧であり室町時代の水墨画確立に大きく貢献した周文、その弟子であり足利将軍家の御用絵師となった小栗宗湛、同じくその弟子として日本独自の水墨画風を確立した雪舟など水墨画家によって障子・襖・屏風・衝立などに花鳥画が描かれ、「障屏画」として親しまれました。
こうして生まれた水墨的要素の強い漢画系の花鳥画を受け継ぎつつ、桃山時代の狩野派は大和絵の技法である、画面に金箔を押してその上に絵を描く「金碧障壁画」の花鳥画を確立します。金碧障壁画は書院造の特色のひとつで、二条城の二の丸殿舍や西本願寺の対面所などに用いられています。また、織田信長の安土城や豊臣秀吉の聚楽第・大阪城などに描かれた豪華絢爛な金碧障壁画は権力の誇示にも利用されました。なお、これらの金碧障壁画は狩野永徳を中心とした狩野派によって描かれたものがほとんどであり、その技法は俵屋宗達や尾形光琳などの琳派へと継承・発展されていきます。江戸時代に入ると江戸幕府の御用絵師であった狩野派のほか、琳派・長崎派・土佐派・四条派・浮世絵・南画・文人画・洋風画などの画家が優れた花鳥画を多数残しました。
その後の明治・大正時代は日本画における花鳥画の全盛時代と考えられており、狩野派の画法に洋画の遠近法を取り入れた橋本雅邦、従来の日本画に欠かせなかった輪郭線を廃すなどの様々な斬新な技法を導入した菱田春草、動物を描けばその匂いまで描くといわれ「西の栖鳳、東の大観」とも称された竹内栖鳳など、多くの画家が生まれています。

愛書館中川書房では『景年花鳥画譜 春夏秋冬之部 全4冊』『楳嶺花鳥画譜 全4冊』『愛蔵版 日本の花鳥画 全6冊』『蒹葭堂遺物 全3冊』『珍花図譜 全2冊』など花や草木の画集・画譜といった植物に関する美術の古書の出張買取を承っております。以前には『日本高山植物図譜 全2冊』『四季の花 全10冊』『カーティスの植物図譜 全4冊』『本草写生図譜 全9集』などの美術に関する古書を出張にて買取りさせていただきました。
美術書には画集・画譜・作品集といった図版がたくさん掲載されているものと、研究者によって画家や画風、作品について論じられている研究書(専門書)の2種類があります。画集や作品集は絵1枚1枚が大きく印刷されていて細部までじっくりと見ることができるものが人気があります。また画集・作品集の解説や研究書は、その本でしか読むことができないというような専門性の高いものに需要があり、愛好家や研究者の方から喜ばれます。

【当店取扱商品】

書名:シーボルト旧蔵日本植物図譜コレクション
出版社:丸善
発行年:平成2年(1994)
備考:限定450部


書名:契花百菊 全3冊
著者:長谷川契華
出版社:芸艸堂
発行年:昭和45年(1970)

薬草・本草ほか本草学(博物学)関係の古書買取強化中!

古来より、植物は見て楽しむだけでなく薬としても活用されました。中国の伝統医学では植物・動物・鉱物を生薬の原材料とし、それらの薬物に関する学問を「本草学」といいます。日本では奈良時代から本草学に関する書物が読まれていましたが、江戸時代に中国から『本草綱目』が輸入されたことをきっかけに、徳川家康・林羅山・貝原益軒・田村藍水などによって本格的な本草学研究がなされることになります。そうしてまとめられた植物・鳥類・魚介類などの図譜は美術的にも評価があります。
愛書館中川書房では美術書だけでなく、『薬用植物図譜』『食物本草本大成 全12冊』『本草図譜 全95冊』『新註校定 国訳本草綱目 全15冊』『本草学論攷 全4冊』『増訂 和漢薬考』など本草学・薬学書として需要のある植物に関する古書の出張買取も承っております。『大和本草 全16巻10冊』『草木錦葉集 全7冊』『花譜 全3巻5冊』などの江戸時代に刊行された和本・古典籍も買取実績がございますので、お手元に気になる古書がありましたら愛書館中川書房までお気軽にご相談ください。


書名:紹興校定経史證類備急本草 全7冊
著者:和田欽之介編集、岡西為人解説
出版社:春陽堂書店
発行年:昭和46年(1971)
備考:龍谷大学図書館蔵の影印本

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県など関東地方を中心に全国へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては買取りができない場合があります)。ご予約の際に「おおまかな本の分野・本の量」をお伝えいただけましたら、その後の「本を縛る」「箱に詰める」という作業はすべて愛書館中川書房が行います。持ち運びの大変な大判の本や全集もお任せください。
出張買取のご予約は下記のフリーダイヤルにて承っております。まずはお気軽にお電話ください。
【古書出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】

このページのTOPへこのページのTOPへ

専用フリーダイヤル 0120-489-544

※電話・メール相談の前に必ずこちらからご利用方法をご確認ください。
※一部商品において、お引取り等が出来ない商品もございますことをご了承ください。