古書の街』神田神保町の古本屋・愛書館中川書房の古本・古書買取サイト

宮城県にて、考古学の調査報告書ほか歴史関係の古本を大量出張買取

宮城県多賀城市にお住まいのお客様からご依頼いただき、『鳥居龍蔵全集 全13冊』ほか考古学関係の研究書や調査報告書、博物館の図録などの古本およそ5000冊を出張にて買取りさせていただきました。
たくさんの蔵書をお譲りくださりありがとうございます。

  • 出張買取
  • 2020年9月28日
地 域 宮城多賀城市
近 隣 駅多賀城駅/国府多賀城駅
買取分野

【商品詳細】

宮城県多賀城市は仙台市の北東、宮城県のほぼ中央に位置する地域です。仙台市に隣接しているため、住宅地を中心に発達したベッドタウンでもあります。
「多賀城市」という名称は、松島湾の周辺に発達している環状丘陵「松島丘陵」に置かれていた古代城柵「多賀城」に因んでいます。

松島湾

多賀城は奈良時代の朝廷が蝦夷(関東以北に住む人々)を支配するための軍事拠点として、神亀元年(724)に按察使大野東人によって築城されました。約900m四方という広大な城内には重要な政務や儀式を行う陸奥国府と鎮守府が置かれ、11世紀中頃までの東北地方の政治・軍事・文化の中心地であったと伝わっています。現在は跡地ですが、平城宮跡や太宰府跡とともに日本三大史跡に数えられています。
宮城県多賀城市大字市川には陸奥国の国府があった多賀城の入口に立っていた多賀城碑が現存しています。こちらは奈良時代の石碑であり、多賀城の位置、神亀元年の多賀城創建と天平宝字6年(762)の改修について記されています。

多賀城碑

石碑保護のため現在は覆屋の中に入れられていますが、多賀城市内にある東北歴史博物館の常設展コーナーでは復元模型を見ることができます。多賀城碑のほか多賀城や多賀城政庁、多賀城廃寺(観音寺)、仙台青葉城の城下町といった模型も展示されています。

なお、多賀城碑は江戸時代初期に発見されたのですが、発見当初は坂上田村麻呂が大きな石の表面に、矢の矢尻で文字を書いたとされる石碑「つぼのいしぶみ」ではないかと考えられました。「つぼのいしぶみ」は歌枕にもなっており、『奥の細道』の記述によると俳人の松尾芭蕉も元禄2年(1689年)にこの地を訪れています。
多賀城碑の近くには「つほのいしふみ」と刻まれた石碑が立っています。

こちらの買取事例はおよそ5000冊と大量でしたので、自前のハイエースと地元の業者さんを手配してお伺いいたしました。
買取担当は買取前日に東北新幹線で宮城県入りし、仙台駅と石巻駅を結ぶJR仙石線に乗って多賀城駅へ。愛書館中川書房の本店がある東京都千代田区神田神保町から多賀城駅まではおよそ2時間30分の道のりです。

なお、多賀城の史跡に近いのは多賀城駅ではなくJR東北本線の国府多賀城駅になります。

【商品詳細】

書名:鳥居龍蔵全集 全13冊
著者:鳥居龍蔵
出版社:鳥居龍蔵
発行年:昭和50年(1975)


『兵の時代 古代末期の東国社会』横浜市歴史博物館
『古墳から奈良時代墳墓へ 古代律令国家の墓制』大阪府立近つ飛鳥博物館
『河内古代寺院巡礼』大阪府立近つ飛鳥博物館
『飛鳥時代の古墳』飛鳥資料館


『東日本における古墳出現過程の再検討』日本考古学協会新潟大会実行委員会
『大和の考古学』奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
『九州の貝塚 貝塚が語る縄文人の生活』北九州市立考古博物館
『終末期古墳の世界 高松塚とその時代』北九州市立考古博物館
『古鏡の美 出土鏡を中心に』福井県立博物館

専門性の高い学術書など考古学ほか歴史関係の古本は研究者などから需要があります

考古学とは遺跡から出土した遺構などの痕跡から人類の文化を研究する学問です。歴史学(文献史学)と異なり、発掘調査が研究の中心となります。
土器・石器・青銅器・骨角器・木簡といった遺物、竪穴住居跡や土坑墓など遺構が考古資料として扱われます。

鳥居龍蔵は考古学・民族学・民俗学を専門とする近代の研究者です。
明治3年(1870)に現在の徳島県徳島市で煙草問屋の次男として生まれた鳥居龍蔵は、中学校教師に教えを受けながら独学で人類学を学びました。10代の頃から徳島を中心に四国各地のフィールドワークを行い、専門雑誌購読の縁から東京帝国大学の人類学教室と関係を持ち、明治27年(1894)から標本整理係として教室に出入りするようになります。
明治28年(1895)には東京理科大学の地質学研究者の助手として遼東半島の調査を行い、それを期に台湾・中国西南部・シベリア・千島列島・沖縄など東アジア各地を調査しました。
買取させていただいた『鳥居龍蔵全集 全13冊』には中国の民族集団「ミャオ族(苗族)」や台湾の孤島「蘭嶼(紅頭嶼)」ほか満洲や北樺太、シベリアなどの調査報告が収められています。

愛書館中川書房では『中世墓資料集成 全14冊』『国分寺の研究 全2冊』『羽黒山古鏡図譜』『壁画古墳 高松塚調査中間報告』『多賀城と秋田城 東北の地理歴史研究双書』など調査報告書や専門書、図版集など歴史(考古学)に関する古本の出張買取を承っております。
以前には『喜田貞吉著作集 全14冊』『平原弥生古墳 全2冊』『大分県国東町安国寺弥生式遺跡の調査』『鏡笵 漢式鏡の製作技術』『近畿地方古墳墓の調査』などの歴史(考古学)関係の古本を出張にて買取りさせていただきました。
国宝・重要文化財などの調査・工事・修理報告書や資料集といった専門性の高い学術書などの古本は研究者などから需要があります。

【当店取扱商品】
『三角縁神獣鏡の研究』福永伸哉 大阪大学出版会/『飛鳥時代寺院址の研究 全3冊』石田茂作 第一書房/『瑞鳳殿伊達政宗の墓とその遺品』伊東信雄編 瑞鳳殿再建期成会/『縄文時代の考古学 全12冊』小杉康ほか編 同成社/『縄文時代研究事典』戸沢充則編 東京堂出版


書名:日本古代宮都構造の研究
著者:小澤毅
出版社:青木書店
発行年:平成15年(2003)

考古学ほか日本史に関する古本の買取強化中!

このほか愛書館中川書房では『豊後国荘園公領史料集成 全12冊』『明治期の米日外交史観 全5冊』『明治初期内務省日誌 全2冊』『中世瓦の研究』『日本の大砲』など考古学だけでなく日本の歴史全般に関する古本の出張買取を承っております。
『琉球王国評定所文書 全20冊』『平城京及大内裏考 全2冊』『中世武家不動産訴訟法の研究』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。


書名:法隆寺蔵本完全復刻版 愚子見記 全11冊
著者:平政隆編著 太田博太郎監修 内藤昌校注
出版社:井上書院
発行年:昭和63年(1988)
備考:限定150部

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。「福島県の磐梯町にて岩波文庫や『井上靖全集』の古本を大量出張買取」「『世界デザイン会議議事録』などの美術書を山梨県にて古本出張買取」ほか、東北地方・東海地方・北陸地方・近畿地方など遠方の地域にお住まいのお客様のご自宅にも出張していますので、お気軽にご相談ください。
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